【木の空港】みやこ下地島空港~sustainable CLT~

yurumoku.space@gmail.com

宮古下地島空港ターミナル:CLT木材が織りなす、空と木のハーモニー

こんにちは!関東で6歳の娘と暮らすゆるモクです。先日、家族で美しい沖縄の離島、宮古島へ旅行に行ってきました。その際、利用したみやこ下地島空港のターミナルが、あまりにも素敵で感動!なんと、日本の新しい建築技術である「CLT木材」がふんだんに使われているんです。

今回は、子育て目線で感じた、みやこ下地島空港の魅力と、そこで出会った木のぬくもりについてご紹介しますね。


ゆるモク
ゆるモク
Profile
木のぬくもりに魅せられ、日々の暮らしに木を取り入れているゆるモクです。 このブログでは、お気に入りの木製品や、旅先で出会った心落ち着く木質化スポットをご紹介していきます。また、お子さんから大人まで楽しめる木育イベントや、木の魅力を再発見できるような情報も発信していく予定です。
プロフィールを読む

1. はじめに:南の島に降り立つ、新しい空の玄関口

宮古諸島の美しい海に囲まれたみやこ下地島空港(shimojishima airport)。LCC(格安航空会社)を中心に利用されている空港で、沖縄本島を経由せずに直接離島へ行ける便利さも魅力です。

この空港は、ただ飛行機に乗るだけの場所ではありませんでした。到着した瞬間から、私たち家族を温かく迎え入れてくれるような、特別な「木」のリゾート玄関口が待っていたんです。娘も私も、その空間に足を踏み入れた途端、「わぁ!」と思わず声を上げてしまいました。


2. 注目素材「CLT木材」とは?~宮古下地島空港を支える技術~

CLT(Cross Laminated Timber:クロス・ラミネイティッド・ティンバー)

「CLT木材」と聞いても、ピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんね。私も今回、この空港でその存在を知り、とても興味を持ちました。

CLTとは「Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)」の略で、ひき板を繊維方向が直交するように何層にも接着して作られた厚い板状の木材のこと。従来の木材に比べて強度が高く、地震に強く、火災にも強いという優れた特徴を持っています。まるでコンクリートのような強度を持つ木材、と聞くと驚きますよね!

このCLTがなぜ空港ターミナルに選ばれたのか。それは、広々とした空間を支える強度と、木が持つ本来の美しさ、そして環境への優しさ、この全てを兼ね備えているからなんです。大きな空間を木で構成できる技術は、日本の森林資源活用にとっても大きな可能性を秘めているんですよ。


3. 空港ターミナルを彩るCLT木材のデザインと空間体験

みやこ下地島空港ターミナルは、まさにCLT木材の魅力が最大限に活かされた空間でした。

広々とした空間に息づく、木の温もりと開放感


空港内部は、天井が高く、柱や梁にCLT木材がふんだんに使われています。しかも、1棟当たりのCLT使用量は国内最大。使用されたCLT(直交集成板)は、約1530㎥で、九州産のスギなどの地域材を主体にしています。まるで大きな森の中にいるような、温かみと開放感に満ちた空間なんです。ガラス張りの壁からは、宮古の美しい青い空と海が見渡せ、自然との一体感を強く感じられました。

子どもはとかく、空港のような大きな場所だと落ち着かなくなることもありますが、ここはその心配がありませんでした。木の優しい色合いと温かい雰囲気が、娘をリラックスさせてくれたようです。

空港全体に広がる、木の香りと癒やし

ターミナルに入った瞬間から、フワッと木の香りが漂ってきます。この香りは、私たち家族を本当に癒やしてくれました。飛行機の離発着や、賑やかな人の声がする中でも、どこか心が落ち着くような感覚。子どもも「いいにおい!」と言って、深呼吸していました。木の香りは、フィトンチッド効果でリラックス効果があると言われていますから、旅の疲れを癒やすのにぴったりだと感じました。

「リゾートゲートウェイ」としての空間演出

みやこ下地島空港は、「リゾートゲートウェイ」をコンセプトに設計されているそうです。空港に着いた瞬間からリゾート気分を味わえるようにという想いが込められているのを感じました。CLT木材の力強いけれど柔らかな表情が、まさにそのコンセプトを体現しているようでした。南の島への期待感を高め、旅の始まりを最高に彩ってくれる場所です。


4. CLT木材がもたらす、環境への優しさと持続可能性

この空港のCLT木材の魅力は、見た目の美しさや使い心地だけではありません。環境にも優しい、持続可能な社会への貢献という側面も持っているんです。

木材利用が地球環境に貢献する理由

木は、成長する過程で二酸化炭素を吸収し、酸素を排出します。そして、木材として加工されても、その中に炭素を貯蔵し続けることができます。つまり、木材を建築物に積極的に利用することは、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量を削減し、森林を守ることにも繋がるんです。

地域資源を活かした、サステナブルな空港づくり

みやこ下地島空港のように、環境に配慮したCLT木材を使用することは、持続可能な社会の実現に貢献します。子どもたちが未来に暮らす地球を守るために、このような建築物が増えていくのはとても喜ばしいことです。旅を通して、娘にも環境について考えるきっかけを与えられたら嬉しいなと感じました。

5. おわりに:旅の始まりと終わりを彩る、木のぬくもり

coral port LOUNGE Cafe&Bar

みやこ下地島空港ターミナルは、私たち家族にとって、ただの通過点ではありませんでした。旅の始まりと終わりを、温かい木のぬくもりと、開放感あふれる空間で彩ってくれる、記憶に残る場所となりました。

子連れ旅行では、空港での待ち時間も心配の一つですが、この空港なら、木の香りに癒やされ、広々とした空間でゆったりと過ごせるので、ストレスが少なく感じられるはずです。

もし宮古島へ旅行される機会があれば、ぜひみやこ下地島空港のCLT木材が織りなす空間を体感してみてください。きっと、旅がより一層、心に残るものになりますよ。

ABOUT ME
ゆるモク
木のぬくもりに魅せられ、日々の暮らしに木を取り入れているゆるモクです。 このブログでは、お気に入りの木製品や、旅先で出会った心落ち着く木質化スポットをご紹介していきます。また、お子さんから大人まで楽しめる木育イベントや、木の魅力を再発見できるような情報も発信していく予定です。
記事URLをコピーしました